ダラダラ話したいんダ

田舎のおじさんが思ったことをダラダラ話すだけです

熊と人

OSO18を発端?に熊の駆除について盛り上がっているようで。

熊の生息域に暮らすものとして、とある知人の言葉を思い出す。

 

熊の事で騒ぐのはいつも旅人だ。

 

ここで言う旅人とはそこに住んでいないものの事だ。

つまり部外者という事だ。

 

この言葉を発したのは

熊の目撃情報が週一回どころではないほどの

熊が身近にいるエリアに住む方である。

私の住むところから車で20分程度の場所だ。

 

私が住むエリアは某県の県庁所在地で

県内最大規模の駅から徒歩30分程度の場所にある。

が、熊の目撃情報は割とちょこちょこあったりする。

そうなのだ。

市街地にも熊は出る。

小・中学校が近かろうが、

保育園が近かろうが、

高齢者施設が近かろうが、

病院が近かろうが、

そんな事は熊には関係ない。

様々な理由はあろうが熊は市街地にも出るのだ。

 

熊が出ると目撃情報が配信されたりして

そうかあの辺りに出たのか。

あぁまたか。

といった反応ではある。

場合によっては小中学校に送迎を促す連絡が入ったり

外出時は気を付けるようにと御触れが出たりする。

言ってしまえばその様なことは日常であり

慣れてしまっているのが現状ではある。

ある意味で熊との共生を今の時点でもまぁまぁ頑張っているのでは…

とも思えるほどに熊がいる事は日常化している。

 

昨今では人間の生活圏に出没するケースがあきらかに増えていて

熊が増えすぎて森を追われているのか

餌が不足しているせいで森で暮らせないのか

はたまた餌の調達が容易だからなのか

なんなのかはわからないが

人間の立場としては

わーい。熊さんいらっしゃーい。などと

のんきに構えてもいられないというのが本音ではある。

 

たとえば、だ。

熊ではなく

人を襲う事にためらいのない生物

と考えるとどうだろうか。

満腹であれば…

適切に対処すれば…

満たされていれば…

そうすれば、襲われる事はない。

なんて事があるのだろうか。

襲われない確率を高める事はできても

絶対に襲われないなんて事はないんじゃないか。

 

人を襲う事にためらいのない生物

というトコロだけ見てしまうと

そういう事ができる人間も稀にいるのだと思うし、

そういう人間が学校や保育園の周り、

はたまた自宅の周辺をウロウロしていて

保護しようなどと考えるだろうか。

 

もちろん熊だって襲いたくて襲ってるわけではないのかもしれない。

熊だって怖いのだろうし。

基本は逃げていくというし。

襲ってくるのは怖いからだ、とも言うし。

が、不意に出会ってしまって

驚き思わず手が出る。

つまり襲われるわけだ。

あんな戦闘力の高い生物に一撃もらえば

それは致命傷になりうる。

そんな会話も意思疎通もできず、

人間の力で抑え込むこともできない

人間を襲う生物がその辺をウロウロしているのだ。

 

熊の生息域近隣に住んでいるものとしては

駆除していただいてありがたいと正直思う。

生かして森に帰すことも素晴らしい事だとは思う。

しかし子どものいる身としては

駆除と聞くと安心してしまうわけで。

なのであまりお役所を責めないであげてほしいなぁと思う今日この頃。

あとイノシシ駆除が叩かれないのはなぜなんだろうとも思ったりする今日この頃。

みなさんいかがお過ごしでしょうか。